約100年前に敦賀港に上陸したポーランド孤児の子孫38人が、このほど敦賀市を訪れ自分たちの先祖の足跡をたどりました。
1920年ごろ、ロシア革命の影響などで親と離れ離れになったポーランドの子供たち760人余りが、日本赤十字社の難民救済事業で助け出され、敦賀港から日本に上陸しました。その救済事業から約100年、子孫38人が6月1日、敦賀駅に降り立ちました。
子孫たちは、ポーランド孤児が遊んだと伝えられる「気比の松原」や、敦賀の歴史を伝える博物館「人道の港敦賀ムゼウム」を訪れました。訪れた1人は「ポーランド孤児の歴史を伝える博物館は一つだけだと思うのでとても素晴らしい」などと話し、自分たちの先祖の足跡を熱心にたどっていました。
その後、ポーランド孤児が日本で習った童謡「ウサギとカメ」を地元の合唱団と一緒に歌ったり、敦賀市内で開かれたパーティーに参加したりして福井の人たちとの親睦を深め「コンサートは完璧でした。子どもたちも素晴らしかった」と楽しそうに話していました。
子孫たちは、4日まで大阪などを観光し、帰国するということです。
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