【パリ共同】パリの観光名所エッフェル塔付近で1日、「ウクライナのフランス兵」と記された五つのひつぎが置かれているのが見つかった。中には石こうが入っていた。フランス情報当局は、ウクライナ侵攻を巡り対立するロシアなどによる工作の可能性があるとして警戒を強めている。フランスメディアなどが伝えた。  1日朝、3人の男が車で現場に到着する姿が目撃された。警察は直ちに運転手を逮捕。運転手はブルガリア人で、前日にブルガリアからパリに到着していた。警察はその後、ベルリン行きのバスに乗ろうとしていたとみられる残り2人も逮捕した。2人はウクライナ人とドイツ人で、3人とも報酬を受け取っていたと供述している。  パリ五輪を夏に控え、フランス当局はロシアの干渉を警戒している。昨年秋、パリでユダヤ人を象徴する「ダビデの星」の落書きが多数見つかる事件が発生。情報機関の対内治安総局(DGSI)はフランス社会を分断させる目的でロシア連邦保安局(FSB)が関与したとしている。


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