裁判所を後にする水原被告(4日)=AP

【サンタアナ=共同】米大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手(29)の元通訳、水原一平被告(39)が4日、カリフォルニア州サンタアナの連邦地裁に出廷し、大谷選手の銀行口座から金を盗んで不正送金したとする銀行詐欺などの罪を認めた。量刑言い渡しは10月25日。大谷選手は「事件に終止符を打ち、前に進む時期が来た」との声明を発表した。

水原被告は法廷で、大谷選手の口座の金が、賭博で負った借金を返済する「唯一の方法だった」と語った。罪を認める司法取引に合意しており、手続き上の理由から5月の罪状認否でいったん無罪を主張。4日の審理では検察側が罪の内容を説明した後「有罪です」と述べた。主張の変更が自らの意思に基づくのかどうかを判事から問われ「はい」と答えた。

大谷選手は声明で、違法賭博問題の発覚後「非常に複雑で困難な時期」を過ごしたと明かした。

連邦地検によると、水原被告は2021年11月ごろから24年3月ごろにかけて、違法スポーツ賭博で抱えた借金返済のため、大谷選手の口座から約1659万ドル(約26億円)を盗み、賭博の胴元側に不正に送金した。大谷選手の口座から得た金を課税所得として報告しなかったとして、虚偽の納税申告の罪にも問われている。

水原被告は違法賭博問題の発覚を受け、ドジャースを解雇された。

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