【ワシントン=共同】バイデン米大統領は4日に公開されたタイム誌とのインタビューで、中国が台湾に侵攻した場合、台湾防衛のため「軍事力行使を排除しない」と述べた。台湾有事の対応をあらかじめ明確にしない歴代政権の「あいまい戦略」から再び踏み込んだ。中国の反発は必至だ。
バイデン氏は2022年5月にも台湾有事の際に軍事的に関与する考えを示し、真意を巡って内外で混乱を招いた。当時は政権幹部が「政策に変更はない」と火消しを図った。
バイデン氏はインタビューで、米軍の関与がどのような形になるのかと問われ「状況次第だ」と答えた。日本やフィリピンの米軍基地から攻撃する可能性については「話すことはできない」として明かさなかった。
バイデン氏は、台湾の独立を支持しないが、中国が一方的な現状変更を試みれば台湾を守ると習近平(シー・ジンピン)国家主席にも伝えていると強調した。
また、中国経済が「瀬戸際にある」と指摘し、巨大経済圏構想「一帯一路」は失敗に終わったとの認識を示した。インタビューはホワイトハウスで5月28日に実施された。
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