【詳細】ロシア ウクライナに軍事侵攻(6月6日の動き)
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ウクライナ情勢 ロシアによる軍事侵攻 最新情報・解説 - NHK特設サイト
フランスでは6日、第2次世界大戦でアメリカ軍を主体とする連合軍がナチスドイツに占領されていたフランス北西部に上陸したノルマンディー上陸作戦から80年を記念する式典が行われました。
式典にはフランスのマクロン大統領やアメリカのバイデン大統領、ドイツのショルツ首相らに加え、ウクライナのゼレンスキー大統領も参加しました。
マクロン大統領は演説で、大戦当時の状況と現在のロシアによるウクライナ侵攻を重ね、「私たちの大陸に再び戦争が訪れ、力ずくで国境を変えようとする者たちと直面している。私たちはここにいて、力を失うことはない」と述べ、ウクライナへの支援を継続する姿勢を強調しました。
またゼレンスキー大統領が報道陣から「ウクライナへの『上陸作戦』を望むか」と問われ、「そう願う」と応じる場面もありました。
ウクライナへの支援をめぐっては欧米各国の間で▽供与した兵器によるロシア領内への攻撃や▽軍の教官の派遣などについて、温度差も指摘されています。
ゼレンスキー大統領はこのあとバイデン大統領やマクロン大統領らと会談する予定で、ロシア軍の攻勢を前にどのような協力を引き出せるかが焦点です。
仏 マクロン大統領 “戦闘機ウクライナに供与する考え明らかに”
フランスのマクロン大統領は6日、地元テレビ局のインタビューの中で、フランスが開発した戦闘機「ミラージュ2000」を、ウクライナに供与する考えを明らかにし、この夏にもフランスでウクライナのパイロットの訓練を始めるとしています。
「ミラージュ2000」はF16戦闘機などと並ぶ第4世代の戦闘機と呼ばれ、開発企業によりますとこれまでに600機が生産され、インドや台湾などにも売却されています。
ウクライナに対してはこれまでにオランダやデンマークなどがF16戦闘機の供与を決めているほか、スウェーデンも早期警戒管制機の供与を決めていて、「ミラージュ2000」が航空戦力の強化につながるか注目されます。
またマクロン大統領は、ウクライナ軍の兵士およそ4500人を訓練して新たな旅団を組織する意向も示しましたが、フランス軍の教官をウクライナに派遣するのかなど、具体的な方法は明らかにしていません。
マクロン大統領は、ゼレンスキー大統領との会談が予定されている7日に、ウクライナへの新たな支援の詳細を発表するとしています。
バイデン大統領 “米供与兵器でモスクワ攻撃は許可していない”
ロシア軍がウクライナ東部ハルキウ州で攻勢を強めていることを受けて、アメリカのバイデン大統領は5月下旬、アメリカが供与した兵器をウクライナ国内での使用に限定してきたこれまでの方針を転換し、ロシア領内の一部の地域で軍事目標への攻撃に使うことを許可しました。
これについてバイデン大統領は6日、アメリカ・ABCテレビのニュース番組で、キャスターのデイビッド・ミュアー氏の単独インタビューに応じ「ウクライナは国境近くで使用することが許可されている」と述べました。
一方で「われわれはモスクワやクレムリンへの攻撃では許可していない」と述べて、アメリカの兵器を使ってモスクワを攻撃することは認めないと強調しました。
アメリカなどが自国が供与した兵器を使ってロシア領内を攻撃することを許可したことについて、ロシアのプーチン大統領は5日、報復措置をとる用意があると警告しました。
バイデン大統領としてはロシア側との対立がエスカレートしないよう、アメリカの兵器の使用は国境付近への攻撃に限定するとした方針を強調したものとみられます。
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