【ニューヨーク共同】国連は7日「子どもと武力紛争」に関する年次報告書で、子どもの人権を侵害した国の一つにイスラエルを指定すると明らかにした。グテレス事務総長が14日までに安全保障理事会に提出する。正式発表前の公表は異例。パレスチナ自治区ガザへの侵攻を続け、子どもら民間人に多大な犠牲を出しているイスラエルに国際的な圧力が高まることは必至だ。 イスラエルのエルダン国連大使が7日、X(旧ツイッター)で国連側から通知を受けたと明らかにして指定が判明。エルダン氏は「恥を知れ」と非難し、ネタニヤフ首相は「イスラエル軍は世界で最も道徳のある軍隊だ」と強調した。侵攻を正当化するイスラエルは国連に反感を強めている。 エルダン氏の投稿を受け、国連のドゥジャリク事務総長報道官は7日の定例記者会見で、イスラエルの指定を認めた。その上で、報告書の公表前に明らかにしたことを「衝撃的で容認できない」とイスラエル側を批判した。 昨年の年次報告書は、ウクライナ侵攻を続けるロシアを指定した。
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