アメリカで221年ぶりにセミが大量発生している。セミ型のケーキなど便乗商法が盛り上がる一方で、「この世の終わりだ」と悲観するセミ嫌いの人の声もあがっている。

「おそらく数兆」周期が重なった2種類のセミが大量発生

アメリカ・イリノイ州でおいしそうにビールを楽しむ人々。

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人々が手に持っている赤い飲み物は、通称「セミビール」というセミの目の色に合わせた商品で、売り切れるほど大人気だ。客は「特別な感じでオリジナルよね。幸いにして虫の味はしない」と話す。

2024年、アメリカで221年ぶりの出来事が起きた。13年周期で大量発生するセミと、17年周期で大量発生するセミの2種類のセミの周期がぴったりと合ったのだ。その発生数は全米で数兆匹にもおよぶという。

びっしりとセミが木に止まる様子

5月31日、イリノイ州の大きな木の下では、耳をつんざくようなセミの音が聞こえていた。風情があるというのを通り越すほどうるさいセミの声。

博物館には、この機会にセミのことを学びに来たという親子の姿もあった。

「(Q. セミにワクワクしていますか)最悪よ!!」
「(Q. 地元ではこの現象を何と呼んでいるか)この世の終わり」
「セミゲドンとか言う人も…」

世界の終わりを意味する「ハルマゲドン」と「セミ」を合わせて「セミゲドン」と呼ぶ声もあった。

一方で、これを商機と捉える人たちもいた。

洋菓子店に登場したのは、セミをかたどったケーキ。赤い目と白い羽はバタークリーム、体はチョコレートケーキでできているという。

洋菓子店のオーナーは「どうなるかわからなかったが、すごく人気で売れている。本当のセミは入ってないよ、ケーキだけだよ」と話す。

次回の“セミゲドン”は、221年後の2245年だそう。
(「イット!」 6月3日放送より)

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