ウクライナ国防省情報総局は9日、ロシアとの戦闘が続くウクライナ国境周辺から約600キロ離れたロシア領土内の基地で駐機中の戦闘機を攻撃したと発表した。ロシアの最新鋭ステルス戦闘機Su57を「史上初めて損傷させた」としている。

 ウクライナ側は発表の中で、戦闘の前線から589キロ離れたロシア南西部アストラハン州にある航空基地で駐機していたSu57の攻撃に成功したとしている。情報総局がX(旧ツイッター)に投稿した8日付の衛星写真では、航空機の付近に2カ所の黒い跡が残っている様子が確認できる。一方、Su57の損傷の程度などは分かっていない。

 Su57はロシアの第5世代戦闘機で、ステルス機能を備えた最新鋭機。地上攻撃のための長距離ミサイルを発射する能力があるとされる。(パリ=宋光祐)

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