薬物依存であることを隠して銃を購入したとして、バイデン米大統領の次男ハンター・バイデン氏(54)に11日、デラウェア州の連邦裁判所で有罪評決が言い渡された。陪審員が三つの罪すべてで有罪と判断した。量刑は後日、言い渡される。

 ロイター通信によると、現職大統領の子が起訴され、有罪となるのは初めて。ハンター氏は2018年10月、銃を購入する際に、薬物の使用や依存を申告せず、虚偽を伝えたなどとして三つの罪で起訴されていた。

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 ハンター氏は、過去にコカイン中毒に苦しんでいたことを自著で明かしている。ただ公判でハンター氏側は、銃を購入した当時は薬物依存だという認識はなかったなどとして、無罪を主張していた。

 米大統領には連邦犯罪における有罪を恩赦する権限があるが、バイデン氏は今月、米ABCのインタビューでハンター氏への評決を受け入れるかどうかを問われて「イエス」と答え、恩赦に動く可能性を否定している。

 ハンター氏は今回の事件のほかにも、カリフォルニア州で脱税などの罪で起訴されており、9月に公判を迎える予定となっている。(ワシントン=高野遼)

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