イスラエルとハマスの間の停戦と人質解放に向けて、アメリカが先月公表した6週間の停戦と人質解放を含む3段階からなる新たな提案について、国連の安全保障理事会では10日、各国に支持を呼びかけイスラエルとハマスの双方に合意し実行するよう求める決議が採択されました。

これについてハマス側は歓迎する声明を出したほか、幹部の1人が11日、カタールメディアに「ハマスは前向きな反応を示している」と述べました。

また、イスラエルを訪問したアメリカのブリンケン国務長官は11日、記者団に対し、ハマスが歓迎する声明を出したのは「希望の兆しだ」と述べました。

そのうえでイスラエルは提案を受け入れているとして「ハマスが提案を受け入れなければ戦闘が続く責任は彼らにある」と述べ、ハマスに提案を受け入れるよう強く迫りました。

ただ、イスラエルのネタニヤフ首相はあくまでハマスの壊滅を目指すと繰り返していて、完全な停戦を求めるハマスの主張との隔たりは依然として埋まっておらず、今後、実際に交渉が進展するのか予断を許さない状況です。

ガザ地区の保健当局は11日、イスラエル軍の攻撃で過去24時間で40人が死亡し、これまでの死者は3万7164人にのぼったと発表していて、交渉が停滞する中で住民の犠牲が増え続けています。

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