【雅安(があん)=河北彬光】東京・上野動物園から昨年2月に中国へ返還された雌のジャイアントパンダ、シャンシャン(香香)が12日、四川省の保護施設で7歳の誕生日を迎え、日本から詰めかけたファンの祝福を受けた。一般客の前で誕生日を迎えたのは返還後初めて。

12日、四川省雅安で、7歳の誕生日を迎え、大勢の日本人ファンの祝福を受けたシャンシャン

 シャンシャンがいる中国ジャイアントパンダ保護研究センター雅安碧峰峡(へきほうきょう)基地には日本人ら400人超が集まった。シャンシャンが、お祝いで用意された串刺しのタケノコや竹を頰張ると、ガラス越しで眺めるファンから「誕生日おめでとう」と歓声が上がった。

◆人気健在、ツアーは7分で完売

 上野動物園の当時から通っていた名古屋市名東区の会社員野口久美さん(60)は「わが子を見ているような気持ち。久々に姿を見ると癒やされる」と笑顔。東京都中野区の自営業古屋優子さん(63)も「元気そうで安心した。以前より丸くなって成長したなと感じた」と涙ぐんだ。  シャンシャンは上野動物園で生まれ、初めて自然繁殖で育ったパンダ。昨年の誕生日は返還から日が浅く非公開だったが、施設に慣れた昨年10月から公開され見学できるようになった。今回ツアーを企画した旅行会社によると、販売開始からわずか7分で完売する人気ぶりだった。

12日、四川省雅安で、7歳の誕生日を迎え、大勢の日本人ファンの前で竹を頰張るシャンシャン

12日、四川省雅安で、7歳の誕生日を迎え、大勢の日本人ファンの祝福を受けたシャンシャン

12日、四川省雅安で、誕生日のシャンシャンを一目見ようと詰めかけたファンら



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