【ワシントン共同】米海軍航空システム司令部のカール・チェビ司令官は12日、下院監視・説明責任委員会小委員会の公聴会で、輸送機オスプレイの全面的な任務再開が来年半ば以降になるとの見通しを示した。「安全に影響する可能性がある問題に十分に対処するまで無制限の飛行運用には戻さない」と証言した。 米軍は昨年11月の鹿児島県・屋久島沖での空軍オスプレイ墜落事故後の飛行停止を今年3月に解除したが、証言は安全性が完全に確保できていないことを浮き彫りにした。議員から「再び事故が起きたらどうするのか。飛行停止すべきだ」との声が上がった。 チェビ氏は、オスプレイは過去2年半に事故で4機が失われ、米兵20人が死亡したと説明。これまでのオスプレイの事故による死者数の合計は64人、けが人は93人に上るとした。オスプレイの包括的調査を実施中で、結論を得るまでに6~9カ月かかると語った。 屋久島沖での事故の原因については「初めて見るひどい機材の不具合」と表現したが、詳細は明かさなかった。
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