警察庁によりますと、去年1年間に全国の山で遭難した人は3568人で、おととしと比べて62人増え、統計が残る1961年以降、最も多くなりました。死者と行方不明者は合わせて335人で、おととしを8人上回りました。
遭難した人の年代別の内訳は、70代が790人と最も多く、次いで60代が706人で、60代以上が全体の49%を占めています。
都道府県別では長野県が332人、北海道が245人、東京都が233人などとなっていて、特に富士山や高尾山など、観光地として有名な山での遭難が相次ぎました。
遭難した外国人は145人とこれまでで最も多くなり、外国人の死者・行方不明者も11人にのぼりました。
山での遭難は、中高年の登山ブームを背景に、2018年まで増加傾向が続き、その後新型コロナ拡大の影響もあって、一時減少しましたが、再び増加に転じています。
今後、本格的な夏山シーズンを迎えることから、警察庁は、登山の際には体力や経験に見合った山を選んで安全な計画を立て、十分な装備をととのえるよう呼びかけています。
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