安全保障協力協定に署名するバイデン米大統領(右)とウクライナのゼレンスキー大統領=13日、イタリア南部プーリア州ファサーノ(ロイター=共同)

 【ファサーノ共同】バイデン米大統領は13日、先進7カ国首脳会議(G7サミット)開催中のイタリア南部プーリア州ファサーノでウクライナのゼレンスキー大統領と安全保障協力協定に署名した。期限は10年間。安定的な武器供与を図り、共同訓練や防衛産業強化といった支援を実施する。ウクライナの北大西洋条約機構(NATO)加盟を念頭に、両国の軍の相互運用性を高める。  ロシアによる侵攻が長期化する中、最大支援国の米国は自由や民主主義を旗印にウクライナを長期的に支える決意を打ち出した。  ウクライナは各国と安保協力に関する2国間協定を結んでおり、大統領府によると、米国を含め17カ国が締結した。G7は昨年7月、ウクライナに長期的な安保を約束する共同宣言を発表。これに基づき、全てのG7諸国が協定を結んだ。  協定署名後に記者会見したバイデン氏は、米国や同盟・友好国が「ウクライナと共にある」と述べ、ロシアのプーチン大統領に分断されることはないと強調。ゼレンスキー氏は「歴史的な日だ。ウクライナ独立以来、両国間で結ばれた最も強力な協定だ」と評価した。


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