ロシア国防省は13日、戦術核兵器の使用を想定した軍事演習についてロシア軍の部隊が「核弾頭を模した訓練用の弾頭をミサイル部隊と航空部隊の保管地点に移送した」と発表しました。

また、核弾頭を搭載できる短距離弾道ミサイル「イスカンデル」を使った演習やロシア軍の艦船で兵士が模擬の標的に向けてミサイルの発射ボタンを押す映像などを連日、公開しています。

ロシア国防省は先月(5月)21日、戦術核兵器を扱う部隊による軍事演習の第1段階を、ウクライナ侵攻の拠点にもなっている南部軍管区で開始したと発表し、今週からはベラルーシ軍も参加して第2段階の演習が行われています。

第2段階の演習には、NATO加盟国のバルト諸国やフィンランドなどと国境を接するロシア軍のレニングラード軍管区の部隊も加わったとしています。

イタリアでウクライナ支援などを協議するG7サミットが開かれ、15日からはスイスでウクライナが提唱する和平案の実現に向けた国際会議が予定されるなか、ロシアは欧米諸国へのけん制を強めています。

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