国連は、世界各地の武力紛争がもたらす子どもへの影響を調査し、報告書としてまとめていて、13日、最新の年次報告書を公表しました。
それによりますと、イスラエルによる殺人や暴行、誘拐や拷問など子どもに対する重大な人権侵害は去年1年間に確認されただけで5698件に上り、人口密集地へのイスラエル軍の攻撃によって多くの子どもが犠牲になったと指摘しています。
国連は「ガザ地区はアクセスは著しく困難で、今回の報告書は子どもに対する人権侵害の全容を示すものではない」としていて、実際はより多くの子どもが被害を受けているとしています。
一方、ハマスによる重大な人権侵害は、116件確認されたほか、去年10月7日のイスラエルへの攻撃で、イスラエルの子ども43人が死亡したということです。
国連は、イスラエルとハマス、それにハマスと連帯関係にあるパレスチナの武装組織「イスラム聖戦」を、子どもの権利を著しく侵害した国や組織のリストに新たに加え、子どもを守る対策を講じるよう強く求めました。
このほか報告書は、スーダンやミャンマーでも子どもに対する重大な権利侵害が大幅に増えたとしていて、強い危機感を示しています。
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