これは、アメリカ海軍航空システム司令部のチェビ司令官が12日、議会下院の公聴会で証言しました。
チェビ司令官は、アメリカ軍の輸送機オスプレイについて、去年11月、鹿児島県屋久島沖で起きた墜落事故のあと飛行停止の措置をとり、ことし3月、限定的に運用を再開したと説明しました。
そのうえで「私は、航空機の安全に影響する問題に十分に対処できたと確信するまでは、無制限の運用復帰を認めることはない」と述べ、全面的な運用の再開は、来年半ば以降になるとの見通しを示しました。
さらに、チェビ司令官は飛行の安全性を高めるため、調査を行っていると明らかにしたうえで、調査を終えるには、半年から9か月かかると述べました。
また、チェビ司令官はオスプレイの事故でこれまでに合わせて64人が死亡し、93人がけがをしたと明らかにしました。
木原防衛相「安全性に問題はない」
木原防衛大臣は閣議の後の記者会見で「発言については承知しているが、詳細はアメリカ側に確認をしているところだ」と述べました。
そのうえで「事故原因は特定されており、各種の安全対策を講じることで、事故を予防することが可能だ。オスプレイの安全性に問題はないと考えており、運用停止を求める考えはない」と述べました。
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