経団連は14日、貿易投資環境の改善を巡る政策提言を発表した。包括的・先進的環太平洋経済連携協定(CPTPP)の拡大を訴え、韓国やインドの加入に期待を示した。南米など新興・途上国「グローバルサウス」の各国・地域とも経済協定の交渉を進めるよう主張した。

CPTPPはTPPからの離脱を表明した米国を除く11カ国の枠組みで、2023年に新たに英国の加盟も決まった。

経団連の提言では、日米豪印の枠組み「Quad(クアッド)」の一員であるインドがCPTPPに加われば、米国の復帰の布石になり得ると提起した。韓国のCPTPP入りは「大幅に改善した日韓関係が後戻りしないための環境整備の一環」になると唱えた。

インドネシアやタイ、フィリピンなどの東南アジア各国も「加入を期待する」と記した。加盟を申請した中国については輸出規制やデータの自由な流通などの状況を見極めるべきだと提唱した。

メルコスル(南米南部共同市場)との経済連携協定(EPA)に関しては、ブラジルが20カ国・地域(G20)の議長国を担う24年中の交渉入りを求めた。中東やアフリカなどとも経済協定締結を探るよう要求した。

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