イスラエル軍は14日もガザ地区への攻撃を続けていて、中東の衛星テレビ局アルジャジーラは、中部のブレイジで前日夜からの攻撃によって子ども1人を含む3人が死亡したと伝えています。

ガザ地区での停戦や人質の解放をめぐる交渉では今週、ハマス側が示した回答にイスラエルやアメリカが反発し、進展が見られていません。

こうした中、ハマスの幹部は、13日に放送されたアメリカCNNテレビとのインタビューで「イスラエルは6週間の停戦の後、戦闘を再開するつもりで、アメリカはイスラエルに恒久的な停戦を受け入れさせていない」と述べイスラエルやアメリカへの不信感をあらわにしました。

一方、イスラエル北部では、隣国レバノンから13日までの2日間で300発以上のロケット弾などが発射されたのに続いて、14日もロケット弾や対戦車ミサイルが撃ち込まれました。

これに対してイスラエル軍がレバノンに拠点を置く、イスラム教シーア派組織ヒズボラの拠点を空爆するなど、戦闘が激化しています。

また13日にはイランが支援し、ハマスとの連帯を示すイエメンの反政府勢力フーシ派が、アデン湾を航行していた貨物船を狙って巡航ミサイル2発を発射しました。

ガザ地区での停戦の見通しが一向に立たない中、紛争のさらなる拡大が懸念されています。

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