プーチン大統領は14日、ロシア外務省で外交官らを前に演説しました。
この中でプーチン大統領は、ウクライナの和平に向けて「具体的で現実的な提案をする」とした上でロシアがおととし一方的に併合を宣言したウクライナ東部のドネツク州とルハンシク州、それに南部のザポリージャ州、ヘルソン州からウクライナ軍が完全に撤退することにウクライナが同意し、実際に撤退を始めれば、和平交渉を始める用意があると主張しました。
また「ロシアの原則的な立場は、ウクライナの中立と非同盟だ」と述べ、ウクライナのNATO=北大西洋条約機構への加盟は認められないという考えを改めて示しました。
欧米側は、13日からG7サミットを開き、15日からはウクライナが提唱する和平案の実現に向けてスイスで「平和サミット」と呼ぶ国際会議を開催します。
ロシアが示した条件はウクライナにとって受け入れられませんが、欧米側の動きに合わせるかのようにプーチン大統領は提案を掲げたもので、ウクライナや欧米側を揺さぶるねらいとみられます。
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