パキスタン北部スパンティークの登山中に行方不明となった日本人男性の捜索で、人定不明の2人が見つかった標高5千メートル前後の斜面付近(13日、パキスタン北部ギルギット・バルティスタン地域当局提供)=共同

【イスラマバード=共同】パキスタン北部ギルギット・バルティスタン地域のスパンティーク(7027メートル)で遭難した日本人男性2人の捜索活動で、地元当局は15日、1人の遺体を収容したと明らかにした。地元当局などの情報で2人は平岡竜石さん(55)と田口篤志さん(36)と判明。当局は収容した遺体は平岡さんとみて確認を進めている。

もう1人の捜索活動は15日は終了し、16日も続けるかどうかを検討している。2人の遭難の理由は不明。荷物持ちのポーターらを伴わずに登っていたとみられている。自身のホームページによると、平岡さんは世界最高峰エベレスト(8848.86メートル)に複数回登頂した経験もある国際山岳ガイド。

パキスタン軍が13日の捜索中に、人定不明の2人が標高5千メートル前後の斜面に横たわっているのをヘリコプターから発見。日本人とパキスタン人の登山家らが14日に陸路で向かっていた。

同じ山に登っていた別の日本人グループが、先に進んでいた2人の足跡が途中で消えたことに気付きベースキャンプに戻って報告し、12日に捜索が始まった。

パキスタン北部には世界第2の高峰K2(8611メートル)もあり、世界の登山家が訪れる。

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