中国・浙江省で4日、火災に巻き込まれ、9階のベランダにしがみついていた男性が、転落する事故が発生した。地上の住民がシーツやマットレスを持ち寄り、男性を受け止めて救出。男性と救助者の1人がけがをしたが、この火災による死者はいない。
マンションの9階で火の手…転落
中国・浙江省で4日、目の前に炎が迫り来るマンションでカメラが捉えたのは、男性が絶体絶命のピンチで九死に一生を得た瞬間だ。
この記事の画像(12枚)現場では、火災に巻き込まれた男性がベランダの柵を越えて必死にしがみついていた。
火の手が上がったのは、マンションの9階で、万が一転落すれば、大けがでは済まされない高さだ。
真っ赤な炎と真っ黒な煙がすぐそこまで迫る中、男性は炎の熱と煙を防ぐためか、毛布のようなものを頭からすっぽりとかぶっている。
すると、すぐ下の部屋の窓が開き、身を乗り出し助け出そうとしている。
その様子を見ていた人も「頑張ろう!下の人も安全に気をつけて! 」と声をかけるが、なかなか上手くいかなかった。
男性の体力も限界に近づいてきたそのとき、手すりから手が離れ、男性が転落した。
住民たちの連携プレーで…奇跡
最悪の事態が頭をよぎったが、近くの住民たちによる連携プレーで奇跡が起こった。
男性が必死に耐えていたそのとき、地上では男性が落ちてきても対応できるように、近くの住民たちがシーツやマットレスなどを持ち寄り、待ち構えていたのだ。
現地のメディアによると、9階から転落した男性と地上で受けとめた1人がけがをしたが、この火災による死者はいないという。
(「イット!」 6月7日放送より)
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