ロシアのプーチン大統領は17日、国防省の次官人事に関する大統領令に署名し、自身のいとこの娘、アンナ・ツィビリョワ氏(52)を国防次官に任命した。ツィビリョワ氏は、ウクライナ侵攻の兵士を支援する財団で活動している。国防次官への抜擢(ばってき)は異例だ。
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ロシアの独立系メディアなどが伝えた。夫のセルゲイ・ツィビリョフ氏も先月発足の新内閣で、シベリアのケメロボ州知事からエネルギー相に登用されていた。
プーチン氏は国防次官の総数を11人から12人に増員し、4人の次官を解任したうえで、ツィビリョワ氏を任命した。国防省によると、同氏は兵士の社会保障の問題などを担当する。
プーチン氏は5月、戦争中にもかかわらず、国防相をそれまで10年以上務めていたショイグ氏から、経済畑のベロウソフ前第1副首相に交代させた。ウクライナ侵攻で国防予算が増大する中、組織改革や企業との連携を進めるためとみられている。
ロシア国防省では次官ら幹部が汚職で相次いで逮捕されており、ベロウソフ氏の指揮で体制刷新を急ぐ狙いもあるとみられる。
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