フィリピン政府は南シナ海で17日、フィリピンが実効支配するセカンド・トーマス礁の軍の拠点に向かった輸送船が中国海軍や海警局、それに海上民兵の船によって体当たりされるなど妨害されたと声明で発表しました。

そして「違法かつ攻撃的で向こう見ずな行動だ」と指摘し「乗組員の命を危険にさらし、船を損傷させた」と強く非難しました。

また、フィリピンと同盟関係にあるアメリカの駐フィリピン大使はSNSでフィリピンの排他的経済水域内での合法的な補給活動を中国側が妨害しけが人が出たと非難しました。

3月には中国側の放水銃でけが人相次ぐ

これまでのところフィリピン政府はけが人について明らかにしていませんが、この海域では、ことし3月にも中国側の放水銃の発射でけが人が相次ぎました。

一方、フィリピン側の発表に先駆けて中国海警局はフィリピンの運搬船が不法に侵入したことから取締まりを行ったと発表し、運搬船が海警局の船に故意に接近して衝突したため船体にこすり傷ができたと主張していて、双方による非難の応酬が一層激しくなっています。

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