米ウォール街=ロイター

【NQNニューヨーク=横内理恵】18日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続伸して始まり、午前9時40分現在は前日比118ドル50セント高の3万8896ドル60セントで推移している。同日朝発表の5月の米小売売上高が市場予想を下回った。米景気の先行き不透明感が意識される一方、米利下げ期待が相場を支えている。

小売売上高は前月比0.1%増と、ダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想(0.2%増)を下回った。自動車・同部品を除くと0.1%減った。4月分は下方修正され、米消費の減速感が強まったと受け止められた。

米金利先物市場では9月の利下げを織り込む確率がやや上昇した。米長期金利は4.2%台半ばと前日比終値(4.28%)を下回って推移し、株式の相対的な割高感を和らげている。

ダウ平均の構成銘柄ではないがアナリストが目標株価を引き上げたマイクロン・テクノロジーに加え、クアルコムなど半導体株の一角への買いが続いている。人工知能(AI)関連銘柄の物色が活発なことも投資家心理の支えとなっている。

ダウ平均ではホーム・デポやシェブロンの上げが目立つ。一方、ボーイングやアマゾン・ドット・コム、ナイキが安い。

ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は一進一退で始まった。テスラやアルファベットなどが下落している。

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