ロシアと北朝鮮は19日、いずれかが第三国から攻撃を受けた場合、相互に支援を行う条項を盛り込んだ新たな条約に署名した。
北朝鮮メディアが20日、この条文を公開した。
韓国・ソウルからFNNソウル支局・一之瀬登記者が中継でお伝えする。
北朝鮮メディアが公開した条文の全文を見てみると、第4条で「いずれかが戦争状態になった場合、他方は遅滞なく自らが保有している全ての手段で軍事的およびその他の支援を提供する」としている。
韓国では南北の緊張がさらに高まることが危惧されている。
ロシアのプーチン大統領としては、ウクライナへの軍事侵攻が長期化する中、条約によって北朝鮮からの武器供与など軍事的な“支援”を外交的に明文化したことになる。
一方、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記は共同記者発表で、「同盟関係という新たな高いレベルに達した」と述べている。
韓国の専門家は、金総書記としては軍事攻撃を受けた場合に自動的に介入する“軍事同盟”を強調しているとしていて、今回の条約が軍事同盟に並ぶ内容だと指摘している。
いずれにしても、条約によって軍事的強力関係を一段格上げした形で、関係国の懸念が強まっている。
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