北朝鮮は、ロシアとの間で有事の際の軍事支援を明記した条約を締結し、20日、内容を公開した。
北朝鮮の労働新聞は、ロシアのプーチン大統領と金正恩(キム・ジョンウン)総書記が19日に署名した「包括的戦略パートナーシップ条約」の全文を公開した。
このうち第4条では、「一方の国が戦争状態となった場合、他方の国はあらゆる手段で軍事支援を行う」としている。
1961年に旧ソ連と北朝鮮が締結した条約の内容とほぼ同じで、韓国の専門家は「事実上、両国の同盟が復活した」と指摘している。
これに対し、韓国政府は20日、声明を発表し「侵略戦争を起こしてきた双方が起きもしない先制攻撃を想定し、軍事協力を約束するのは理屈に合わない」などと批判した。
韓国政府はこれまで、ウクライナに殺傷兵器を供与しない方針をとってきたが、声明では「ウクライナへの武器支援を再検討する」と表明している。
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