オブライエン元米大統領補佐官=ロイター

【ワシントン=時事】トランプ前米政権で大統領補佐官(国家安全保障担当)を務めたオブライエン氏は23日、CBSテレビに出演し、最大の脅威と位置付ける中国に対抗するため、欧州からの海兵隊移転などインド太平洋地域における米軍の能力強化が必要だと提唱した。

オブライエン氏は「もしわれわれが兵士や海兵隊を欧州からグアムやハワイ、フィリピン、オーストラリアに移動させれば、中国の侵略を抑止する強いメッセージになる」と述べた。米空母を太平洋に集中させることも「戦争抑止に必要」だと訴えた。

同氏は今も頻繁にトランプ氏と接触しているとされ、トランプ氏が11月の大統領選で返り咲きを果たせば外交・安全保障をめぐる政策立案のキーマンとなる可能性がある。先に米外交誌フォーリン・アフェアーズへの寄稿では、米中経済のデカップリング(分断)の必要性も強調していた。

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