◆「死刑」の可能性もある重罪?
統一省は5月下旬以降に北朝鮮から飛来し、回収したごみ風船70個を分析。その中に、「偉大な領導者金正日(キムジョンイル)大元帥の教示」と書かれた文書の一部や、「朝鮮労働党総書記として高く…」との文言が見える紙の切れ端があった。党総書記は現指導者の金正恩(キムジョンウン)氏か、父の正日氏とみられる。「偉大な領導者金正日大元帥の教示」と書かれた紙片。北朝鮮が風船で飛ばしたごみの中にあった=韓国統一省提供
北朝鮮で首領(最高指導者)の教示文書を毀損(きそん)する行為は、死刑の可能性もある重罪とされる。◆キティやプーさんの海賊品も
韓国政府は、ごみ風船を飛ばす行為は北朝鮮当局が主導し、一般住民も動員して行ったとみている。聯合ニュースは「急な動員の結果、汚物散布に対する住民の反感や不満が反映されたとみられる」との統一省当局者の見方を伝えた。 統一省によると、ごみは一定の大きさの紙、ビニール、布きれなど、韓国へ飛ばすために急造したとみられるものが多かった。住民の生活状況が分かる一般ごみは避けた可能性があるが、中には使い古された衣類もあり、「ハローキティ」や「くまのプーさん」など国外のキャラクターをコピーした模造品もあった。人糞(じんぷん)由来とみられる肥料からは寄生虫が検出された。 鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。