台湾の国防部は2019年からこの戦車の開発を進めていて、中部の南投県にある軍の施設で、25日、エンジンなどを除いて部品の8割以上が台湾製だとする試作車を公開しました。

主要な武器は105ミリ戦車砲で、1つ目の目標を射撃するのと並行して、2つ目の目標を探し、すぐに砲口の向きを自動的に変える機能があるため、効率の高い攻撃ができるということです。

キャタピラーではなくタイヤで走行し、最高時速は100キロ以上に達するほか、縦に4列並ぶタイヤのうち前から3番目以外はすべて操だできるため、小回りがきくということです。

キャタピラーと比べてタイヤは悪路での走行性能が劣るとされますが、25日は試作車が急な斜面やでこぼこな路面を移動する様子も披露し、安定性などをアピールしました。

中国軍が多方向から台湾への上陸を試みた場合、反撃のための兵力を迅速に展開するのが容易ではないと見込まれるため、国防部は攻撃力と機動性を併せ持つ装備の強化をはかっていて、25日公開した試作車に、車高をさらに下げるなどの改良を加えて実戦配備を急ぐ方針です。

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