ロシアのショイグ前国防相(タス=共同)

 【ブリュッセル共同】オランダ・ハーグの国際刑事裁判所(ICC)は25日、ロシアのウクライナ侵攻を巡る戦争犯罪や人道に対する罪の疑いで、ショイグ前国防相とロシア軍制服組トップのゲラシモフ参謀総長の逮捕状を出したと発表した。  ICCは昨年3月、ウクライナで子どもの連れ去りに関与した疑いで、ロシアのプーチン大統領ら2人に戦争犯罪容疑で逮捕状を発行。今年3月にはロシア軍司令官2人に逮捕状を出しており、ウクライナ侵攻に関する捜査を拡大させている。  ロシアはICCに未加盟で身柄の引き渡しは現実的でないが、ショイグ氏らは逮捕の可能性がある加盟国への訪問を回避せざるを得なくなるなど、一定の効果はあるとみられる。  ショイグ前国防相とゲラシモフ参謀総長の逮捕状は24日に出された。ICCは2人について、2022年10月~23年3月のウクライナ電力施設に対するミサイル攻撃の責任を負う合理的理由があるとした。  ICCは「逮捕状を請求した検察側の主張が証拠で十分に裏付けられており、発行の要件が満たされている」とした。


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