【ソウル=木下大資】韓国軍合同参謀本部は26日、北朝鮮が同日午前5時半ごろ、平壌付近から日本海へ向けて弾道ミサイルを発射したが、失敗したとみられると発表した。日本の防衛省によると、最高高度100キロ程度で約200キロ飛行し、日本の排他的経済水域(EEZ)の外側へ落下した。韓国軍は、固体燃料式の極超音速ミサイルの改良実験だったとみている。

北朝鮮の国旗

 日米韓は近く新たな共同訓練「フリーダムエッジ」を実施予定で、22日には米軍の原子力空母「セオドア・ルーズベルト」が韓国の釜山港に入港。北朝鮮は24日付の国防次官名の談話で強く反発していた。  韓国軍関係者によると、ミサイルは北朝鮮東岸の元山(ウォンサン)の東70〜80キロの海上で空中爆発した。韓国メディアは、ミサイルが通常より多い煙を出しながら飛行する様子が韓国北西部で目撃されたと報じた。エンジンの不具合で燃焼がうまくいかなかった可能性がある。  また、韓国軍合同参謀本部によると、北朝鮮は25日夜、前日に続いてごみをぶら下げた風船約250個を韓国側に向けて飛ばし、約100個が首都圏などに落ちた。同様の行為は5月下旬以降6回目で、ごみは大部分が紙切れだった。  韓国軍は26日、北西部の島一帯での海上射撃訓練を約7年ぶりに実施した。2018年の南北軍事合意の効力を今月上旬に全面停止したことによる再開で、北朝鮮との軍事的緊張がさらに高まる可能性がある。 

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