ウォール街

【NQNニューヨーク=横内理恵】27日の米株式市場でダウ工業株30種平均は一進一退で始まり、午前9時35分現在は前日比15ドル80セント安の3万9112ドル00セントで推移している。ダウ平均の構成銘柄ではないが前日夕の決算を受けて半導体のマイクロン・テクノロジーが売られ、エヌビディアなど半導体株の一角が下げている。27日夜の米大統領選候補者の討論会や28日の米物価指数の発表などを前に様子見の雰囲気もあり、売りの勢いは鈍い。

マイクロンは2024年3〜5月期決算とあわせて発表した6〜8月期の売上高見通しが物足りないと受け止められた。人工知能(AI)関連の需要への期待が大きかったこともあり、株価は5%あまり下げる場面があった。エヌビディアは一時2%近く下げた。

27日夜に11月の米大統領選に向けた候補者によるテレビ討論会が開かれる。28日には米連邦準備理事会(FRB)が重視する米個人消費支出(PCE)物価指数の5月分が発表される。相場の先行きに影響を及ぼす注目のイベントや材料を見極めたいとして売り買いともに手控える雰囲気がある。

前日に時価総額が2兆ドルに達したアマゾン・ドット・コムに加え、アップルなど主力ハイテク株には買いが続き、相場を下支えしている。ダウ平均は小幅な上昇に転じる場面がある。

ダウ平均ではゴールドマン・サックスやビザ、アメリカン・エキスプレスが安い。一方、セールスフォースやボーイングが高い。

ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は3日続伸して始まった。一時は18日に付けた最高値(1万7862)を上回った。

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