EUは27日ベルギーで首脳会議を開き、ことし10月末までの任期となっているEUの執行機関、ヨーロッパ委員会の委員長の後任人事について協議しました。

会議のあとの記者会見でミシェル大統領は、加盟国首脳らがフォンデアライエン氏を続投させる方針で合意したことを明らかにしました。

会議に先立って、ハンガリーのオルバン首相は記者団に対し、続投を支持しない考えを示していたほか、フォンデアライエン氏は会見でイタリアのメローニ首相が棄権したことを明らかにしました。

フォンデアライエン氏の再任に向けては今後、EUの議会、ヨーロッパ議会での承認が必要ですが、6月に行われた議会選挙の結果を受けて、必要な過半数を固めきれていないとも見られていて承認されるかが焦点です。

首脳会議ではこのほか、ポルトガルのコスタ前首相をミシェル氏の後任の次期大統領に選んだほか、ロシアに対する強硬な姿勢で知られるエストニアのカラス首相をEUの外相にあたる上級代表に指名することでも合意しました。

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