米大統領選の候補者討論会で議論を交わすバイデン大統領(右)とトランプ前大統領=27日、ジョージア州アトランタ(AP=共同)

 【アトランタ共同】11月の米大統領選を前に、民主党のバイデン大統領(81)と共和党のトランプ前大統領(78)が27日、初のテレビ討論会に臨んだ。前回大統領選以来、約4年ぶりの直接対決。支持率で拮抗する中、局面打開に向け、保守的な州で進む人工妊娠中絶規制の是非や、不法移民が押し寄せる南部国境の管理策などを巡って激しい応酬となった。  南部ジョージア州での90分の討論会は、どちらが大統領にふさわしいかを判断する機会として有権者の関心が高い。民主、共和両党の候補が正式指名される前の討論会は異例。主催するCNNテレビは「米史上最も重要な論戦になる」とした。  バイデン氏は、トランプ氏が返り咲けば、全米で人工妊娠中絶が禁止される恐れがあると批判。トランプ氏はバイデン政権の「ばかげた政策」によって多数の不法移民が流入し、治安が悪化していると非難した。  バイデン氏は、不倫口止めに絡む事件で有罪評決を受けたトランプ氏は「重罪人だ」と糾弾。一方、トランプ氏は、有罪評決は「政敵の追い落としを図ったものだ」と強調した。


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