ロシア ウクライナに軍事侵攻(6月29日の動き)
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ゼレンスキー大統領 “終戦の計画 年内に準備”
ロシアによる軍事侵攻を受けるウクライナのゼレンスキー大統領は、28日、首都キーウで行った会見で「世界の多くが支持するような終戦の計画を示すことが非常に重要だ」と述べました。
その上で「戦場で強くあることと、明確で詳細な計画を作ることは並行している。計画は年内に準備する」と述べロシアに徹底抗戦する一方で、戦争を終わらせるための計画をことし中に準備する考えを明らかにしました。
ゼレンスキー大統領は、計画の詳細には触れませんでしたが、ウクライナの和平案を巡り各国の首脳級が参加して話し合う「平和サミット」の場などで今後、示す可能性もあり、多くの国からの支持を得たい考えもあるとみられます。
ただ、ロシアは、ロシアが一方的に併合した4つの州からウクライナ軍が撤退することなどが和平交渉を始める条件だと主張するなど、双方が折り合う兆しは一向に見えず、戦闘の長期化は避けられない状況が続くとみられます。
ロシア軍攻撃で各地で死傷者 ウクライナ軍も国境付近で攻撃強化
ウクライナ内務省によりますと、東部の都市ドニプロで28日、ロシア軍のミサイル攻撃があり、集合住宅の上層階部分が大きく崩れ、1人が死亡し、12人がけがをしました。
また、地元の知事によりますと、29日、ロシア軍の攻撃で、南部ザポリージャ州で子ども2人を含む7人が死亡し、11人がけがをしたほか、東部ドネツク州でも3人が死亡し、4人がけがをしたということで、各地で死傷者が相次いでいます。
一方、ウクライナ軍も国境に近いロシア側の地域への攻撃を強化しています。
ロシア西部クルスク州の知事代行は、29日、ウクライナ国境に近い村の住宅が、ウクライナ軍の無人機による攻撃を受け、子ども2人を含む5人が死亡し、2人がけがをしたと明らかにしました。
こうした中、ゼレンスキー大統領はSNSで、ロシア側に拘束されていた兵士90人と市民10人が解放され、ウクライナに帰還したことを明らかにしました。
この中にはカトリック教会の神父2人が含まれており、ローマ教皇庁が仲介したということです。
ゼレンスキー大統領は「ロシアに今も拘束されている人たちや強制的に連れていかれた子どもたち全員を家にかえすための戦いを諦めてはならない」と投稿し、引き続き、捕虜や市民の帰還に取り組む姿勢を示しました。
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