ウクライナ侵攻が長期化する中、ロシア当局は国籍を取得した約1万人の移民を「強制的」にウクライナに派遣した。連邦捜査委員会のバストルイキン委員長が30日までに明らかにした。

 バストルイキン氏は法曹関係のフォーラムで、「ロシア国籍を取得したが、軍に登録したくない」という3万人以上の移民を拘束し、うち約1万人をウクライナ侵攻に送ったと述べた。

 ロシアは侵攻長期化で深刻な兵士不足に直面している。2022年9月に予備役兵を対象にした30万人規模の部分動員を決めたが、大勢の若者が国外に脱出するなど社会不安が広がった。

 ウクライナ侵攻をめぐり、米欧はロシア軍の死傷者を31万人以上と推計するなど、おびただしい数の犠牲が出ている。

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