ウクライナ・キーウ近郊ブチャで、会見するフェドルク市長=6月25日(共同)
ロシア軍によるウクライナ侵攻直後に約1カ月間占拠され、多くの市民が殺害された首都キーウ近郊ブチャのアナトリー・フェドルク市長が1日までに共同通信と会見し、解放から2年以上が過ぎた今も、市民のロシアへの「敵意と憎しみは変わらない」と語った。侵攻を二度と許さない、経済的にも自立した強い街づくりを目指す考えを示した。 当時500人以上の住民が殺害された市内では復興が進み、破壊の痕跡は姿を消しつつある。その一方でフェドルク氏は「私たちは変わった。自分の家や独立、国を守る決意は一層強まった。勝利するまで軍と共に戦い続ける」と述べた。 市の人口は侵攻前の95%にまで回復。戦闘が続く東部や南部からの避難民約1万2千人も受け入れた。 「いまや世界中が、ウクライナはロシアではないと知るようになった。ウクライナとロシアが一緒になることはあり得ない」と断言。「ロシアは地上に残った最後の帝国。ウクライナは文明的な民主国家だ」とし、日本などと連携して、ロシアや北朝鮮をはじめとする権威主義的陣営と対峙する必要性を強調した。
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