6月28日に投開票されたモンゴル大国民会議(国会、定数126)の総選挙で、与党人民党が過半数の68議席を獲得し、政権を維持することになった。1日、選挙管理委員会が発表した。ただ、同党は議席占有率を改選前から大きく下げており、現地メディアによると、オヨーンエルデネ首相は野党に連立を呼びかけた。
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選管の発表によると、野党の獲得議席は民主党が42議席、次いで人間党が8議席などと続いた。今回の選挙では、人口増などを理由に定数が76議席から増え、比例代表制も採用されて野党に有利な変更となっていた。
一方の人民党は、こうした事情に加え、物価高や相次いで発覚した汚職問題などへの不満が響いて議席占有率を改選前の8割から5割台に下げた。連立の呼びかけは、政権運営の安定を狙ったものとみられる。(北京=畑宗太郎)
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