【ワシントン=芦塚智子】11月の米大統領選で再選を目指す民主党のバイデン大統領の陣営は1日、共和党のトランプ前大統領に刑事訴追からの一部免責を認めた連邦最高裁の判断について「独裁者になる免許を与えた」と批判した。
バイデン氏は大統領選で再対決するトランプ氏に激戦州の支持率で後れを取る。6月27日の大統領候補討論会で精彩を欠いて酷評され、指名候補交代論も浮上している。陣営は判決を民主党支持層や無党派の不安をあおる攻撃材料にし、挽回を図る戦略だ。
陣営幹部は電話による記者会見で「最高裁は、トランプが権力を握るために誰であろうと暗殺したり投獄したりする許可を与えた」「ジョー・バイデンが再選されなければ、我々は民主主義を失う」と主張した。
トランプ氏が指名した保守派判事らが民主主義や自由を奪う判決を下しているとし、リベラル派判事の指名の必要性を力説した。
バイデン陣営は判決の約2時間後に支持者あてにメールを送り「トランプが再び勝てば、さらに危険になる」と献金を呼び掛けた。
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