乗用車が歩道に突っ込む事故が起きた現場=2日未明、ソウル(共同)

【ソウル=共同】韓国のソウル中心部で乗用車が歩道に突っ込み9人が死亡した事故で、韓国警察は2日、運転者の60代の男を交通事故処理特例法上の業務上過失致死傷容疑で取り調べる方針を示した。男は「車が急発進した」と主張しているが、警察は根拠は見つかっていないとしており、車を鑑定するなどして事故原因を調べる。

事故は1日午後9時25分(日本時間同)ごろ、ソウル市庁付近で発生。乗用車は一方通行の道路を逆走し、歩道に突っ込んで歩行者をはねた。他の車とも衝突を繰り返した後、目抜き通りの交差点を横切って停止した。

男はソウル郊外の京畿道にある旅客運送会社でバス運転手として働いており、1日は非番だったという。

事故現場は企業や飲食店が集まるエリアで、韓国メディアによると銀行員やソウル市職員らが亡くなった。勤務や会食を終えた後、事故に巻き込まれたとみられている。警察によると、負傷者は6人。

現場は日本人など外国人観光客が多く訪れる王宮の徳寿宮が近接し、同じく観光名所の光化門広場や南大門市場、繁華街の明洞なども近い。

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