【NQNニューヨーク=戸部実華】2日の米株式市場でダウ工業株30種平均は小動きで始まり、午前9時35分現在は前日比2ドル89セント安の3万9166ドル63セントで推移している。前日に上げが目立ったハイテク株の一部が売られ、相場の重荷となっている。
2日午前のパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の金融会議での発言や、雇用関連の指標の内容を見極めたい雰囲気も強い。持ち高を一方向に傾ける動きは限定的で、ダウ平均は小幅な上昇に転じる場面がある。
パウエルFRB議長は、欧州中央銀行(ECB)がポルトガルの景勝地シントラで主催する国際金融会議「ECBフォーラム」に参加している。米東部時間2日午前の討論会に登壇し、「労働市場が想定外に軟化すれば、(利下げで)対応する理由になる」などと語った。利下げの時期については明言を避けた。
2日午前に5月の米雇用動態調査(JOLTS)が発表されたほか、3日に6月のADP全米雇用リポート、5日に6月の雇用統計がでてくる。FRBの政策判断に影響する経済指標の内容を確認したいという投資家も多い。
前日はハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数が約2週間ぶりに過去最高値を更新するなど、主力ハイテク株への買いが目立っていた。高値警戒感も意識されやすく、2日はマイクロソフトなど主力株に売りが先行した。前日に買われたゴールドマン・サックスも売られている。
一方、ユナイテッドヘルス・グループ、ハネウェル・インターナショナルが買われている。米原油先物相場が上昇するなか、シェブロンも高い。
2日のナスダック総合株価指数は一進一退で推移している。4〜6月期の販売台数を発表したテスラは上昇している。
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