2日、ハリケーン「ベリル」が近づいた中米のドミニカ共和国=ロイター

【ヒューストン=花房良祐】中米カリブ海でハリケーン「ベリル」が勢力を増し、米国立ハリケーンセンターはこのほど勢力を5段階で最も強いカテゴリー5とした。大西洋で発生したハリケーンが7月にカテゴリー5になるのは2回目で2005年以来。最大風速は時速257キロメートルで、カリブ海の島国セントビンセント・グレナディーンでは少なくとも1人が死亡し、数百軒の住宅・建物が被害を受けた。

米CNNによると、グレナダでは全島の建物のうち95%が停電となり、通信もつながりにくくなった。3日はジャマイカに近づく。

一方、前日まで警戒が広がっていた米メキシコ湾沿いのエネルギーインフラが被害を受けるとの見方は後退し、原油相場は小幅に下落した。2日のWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)先物は前日比0.57ドル安い1バレル82.81ドルで取引を終えた。

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