2日のドジャースとダイヤモンドバックスの試合は、日本の文化や伝統をテーマに「ジャパニーズ・ヘリテージ・ナイト」と称され、試合前に日本のアーティストの演奏が披露されたり、浮世絵をイメージしたデザインの特製ユニフォームが一部のファンに配られたりするなど、さまざまなイベントが行われました。
試合前には来年アメリカ野球殿堂博物館で開かれる、日本とアメリカの野球交流の歴史を紹介する展示会をPRする会見も行われ、ドジャースの大谷選手と山本投手、それに母親が沖縄生まれのロバーツ監督などが出席しました。
会場には野茂英雄さんが1996年にドジャースでノーヒットノーランを達成した際のボールや、イチローさんが2004年に大リーグ記録となるシーズン262安打を打った際のバッティンググローブなど、展示品の一部も持ち込まれ、これに加えて
▽大谷選手は自身の経歴や、これまで獲得したタイトルなどが刻まれた特製のバット
▽山本投手はことしのキャンプで使用していたグローブを、それぞれ寄贈することを発表しました。
会見のなかで大谷選手は「自分のバットも含めて多くの展示品が展示されることがうれしく、日本の野球界にとって大きなことだと思います」とあいさつし、山本投手も「ドジャースという日本の野球と深い関係がある球団に入団できてうれしく思います。展示が始まったら行ってみたいです」と話していました。
この展示会は来年7月からニューヨーク州クーパーズタウンにあるアメリカ野球殿堂博物館で行われます。
イチローさん アメリカの野球殿堂入りの見込み
この展示会が開かれる来年の7月には、同じ会場でアメリカの野球殿堂入りの表彰式典も開催される見込みです。
来年の殿堂入りにはイチローさんが候補者としての資格を初めて得ることになり、史上初めての10年連続200本安打や、大リーグ記録となるシーズン262安打などの数々の実績から殿堂入りが確実視されていて、日本選手では史上初の快挙となる見込みです。
また、記者による投票で満票で選出されれば、通算652セーブの大リーグ記録を持つ元ヤンキースのマリアノ・リベラさん以来史上2人目、野手としては大リーグ史上初となり、展示会とあわせて来年のこの時期はアメリカで日本の野球が改めて大きな注目を浴びそうです。
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