南シナ海の領有権などをめぐって衝突を繰り返しているフィリピンと中国は2日、双方の外務次官による協議をマニラで開き、対話を通じて対立を収めていくことで一致した。中国外務省が発表した。

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 発表によると、協議は2017年に始まった南シナ海に関する二国間協議の枠組みで開かれ、外務、防衛、自然資源、海警(沿岸警備隊)の各部門の担当者が出席した。

 中国側によると、衝突が続くアユンギン礁(中国名・仁愛礁)の情勢をめぐり、双方は「率直で建設的な」意見交換をしたとし、中国はフィリピン側に「対話を通じて対立を収める正しい軌道に戻り、情勢の沈静化を進めるよう」求めた。

 双方は二国間協議などを通じて対話を続けることで合意。意思疎通メカニズムの改善や、海洋当局間の対話促進などについても意見を交わした。

 今年1月の二国間協議では「友好的な話し合いを通じて対立を収めることで一致した」としていたが、その後も中国海警局によるフィリピン船への臨検などが起き、緊張はむしろ高まっている。(北京=畑宗太郎)

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