フランスでは6月30日に行われた、議会下院にあたる国民議会の選挙の1回目の投票で極右政党の国民連合と連携する勢力が得票率で30%余りを獲得して首位に立ち、躍進しました。
7月7日に、1回目の投票で当選者のいなかった選挙区で決選投票が行われるのを前に、3日、パリ中心部の広場では、労働組合や人権団体などの呼びかけで、極右政党の勝利の阻止を訴える大規模な集会が開かれました。
集会には、俳優や学者、ミュージシャンらも参加し、このうち、ノーベル文学賞を受賞した作家のアニー・エルノーさんは、ビデオメッセージで「国家の歴史には国民が取り返しのつかない選択を行う瞬間があるがまさにそれが日曜日だ」と述べ国民連合が多数派を占めるのは危険だと訴えました。
決選投票を前に、1回目の投票で2位になった左派の連合の新人民戦線と、3位になったマクロン大統領率いる与党連合は事実上の候補者の一本化を進めていますが、与党連合の中では、連携に否定的な声も出ています。
集会に参加した20代の男性は「意見の違いはあっても与党も左派の政党も、フランスにとってふさわしい政党だ。国民連合が多くの票を得た今、皆が団結しなければいけない」と話していました。
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