「もっと睡眠が必要だ。午後8時以降の仕事を減らす」。米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)は4日、米大統領選の討論会で高齢不安を広げたバイデン大統領(81)が、ホワイトハウスに民主党の知事を集めた会合でこう述べた、と伝えた。バイデン氏は一方で、選挙戦から撤退しないことも改めて明言したという。

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 3日にあった会合に出席した複数の知事の証言をもとに伝えた。会合でバイデン氏は、自らが陣営スタッフの忠告を聞かずにスケジュールを詰めていると言及。疲労対策のため、午後8時以降の行事を避けて仕事の時間を減らし、睡眠時間を増やす必要があると語ったという。

 6月27日にあった討論会でバイデン氏は、言い間違いや活力のなさを露呈して、高齢に対する懸念が一気に再燃した。だがバイデン氏は会合の冒頭で、選挙戦を続ける意向を示したという。

 バイデン氏は会合で、討論会でのパフォーマンスが低調だった理由について、討論会の前まで重ねた海外出張が原因だったと説明。「脳以外は体調に問題がない」とも述べたが、NYTは「冗談なのかどうか分からず困惑した知事もいた」とも伝えた。(軽部理人)

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