西アフリカ・モーリタニアの国営通信や地元当局者は4日、モーリタニア沖の大西洋で移民を多数乗せた漁船が転覆し、約90人が死亡したと伝えた。数十人が行方不明だという。AFP通信が報じた。
AFP通信によると、モーリタニア沿岸警備隊が今月1日、同国南西部の沿岸から約4キロの海上で転覆した大型漁船を発見。乗船していた5歳の少女を含む9人を救助し、89人の遺体を収容したという。救助された人の話では、170人が乗船し、セネガルとガンビアの国境付近から出発した。行方不明者は72人に上る可能性があるという。
アフリカから欧州を目指す移民は近年、地中海の警備強化を受けて大西洋を北上するケースが増加。スペイン政府によると、2023年にスペイン領カナリア諸島に上陸した移民は前年の2倍以上になり、3万9910人と過去最多だったという。(星井麻紀)
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