アメリカのバイデン大統領が、6月に行われたテレビ討論会で安定さを欠き、年齢に対する不安が広がる中、アメリカのメディアは、手足が震えたり、体が動かなくなったりする難病、パーキンソン病の専門家である神経科医が、ことし春までの8か月間に8回にわたってホワイトハウスを訪れていたと伝え、臆測を呼んでいました。

これについて、バイデン大統領の主治医は8日に声明を出し、バイデン大統領は、ことし2月に行われた健康診断の際に、この神経科医の診察を受けたものの、パーキンソン病などの神経系の疾患の所見はなかったとしています。

そして、この神経科医は、ホワイトハウスの診療所で軍関係者などの診察にあたっていると説明したほか、バイデン大統領は、年1回の健康診断以外の場で神経科医には会っていないとしています。

ホワイトハウスのジャンピエール報道官も記者会見で「大統領はパーキンソン病の治療や投薬は受けていない」と述べました。

大統領選挙からの撤退を求める圧力にさらされているバイデン大統領をめぐっては、健康状態や体力などにいっそう関心が集まっていて、ホワイトハウスは不安説の打ち消しに追われた形です。

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