【マニラ共同】フィリピンと米国がマニラで30日に外務・防衛閣僚級協議(2プラス2)の開催を計画していることが9日分かった。軍事上の機密情報を共有する軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の文面調整の交渉が終了したことも判明した。複数のフィリピン政府高官が共同通信に明らかにした。南シナ海で威圧を強める中国に対し、結束を固める狙いだ。  高官によると、文面調整は約2週間前に終わった。フィリピンが協定義務を守ることができると確認してもらうため、今後、軍基地で米軍の調査が必要。30日の協定署名は難しく、年内締結が目標という。  フィリピンは軍基地で立ち入り制限の厳格化や監視装置導入など情報保護対策に着手。テオドロ国防相は共同通信に対し、米国との締結後、日本とも協定交渉に入る意向を示している。日米比で軍事情報を共有し、一層の連携強化を目指す。  台湾問題を懸念する米軍はフィリピンの戦略的立地を重視。米比防衛協力強化協定に基づき、各地でフィリピン軍基地を整備しており、拠点として共同利用する方針だ。


鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。